A型フォードの整備開始 その9「キャブレター整備」
今回は、キャブレターの分解清掃を行っていきます。
搭載されていたのはZenith製キャブレターは、「A型フォードの整備開始 その4」のとおり、燃料タンクに古いガソリンが残っていたため、同様にキャブレターも古いガソリンでバルブの固着、ガソリンの経路のつまりが発生している状態でした。
内部もガソリンがタール状になっていたため、熱湯処理や煮洗いを繰り返しましたが、メインジェットへの経路のつまりが取れず、一旦このキャブレターの使用を諦め、もう一台のTillotson製キャブレターを利用することにしました。
Tillotson製キャブレターも同様に汚れはありましたが、内部の汚れは少なく、簡単な清掃で各ジェットのつまりは解消でき、問題なく利用できそうなため、組み直しました。エンジン始動を優先し、Tillotson製キャブレターでA型フォードに取り付けを行いました。
また、Zenith製キャブレターについては、希少性があるため引き続き清掃作業を行い整備を進めていきます。
■Zenith と Tillotson の違い
A型フォードに搭載されているキャブレターには、主に Zenith製(1927~1931年頃) と Tillotson製 (1930年以降)の2種類が存在します。どちらも当時のA型フォード純正もしくは互換キャブレターとして広く使われていましたが、以下のとおり、構造や整備性にいくつかの違いがあります。
・構造の特徴と整備性
Zenith製:鋳鉄製ボディで重量感あり。内部通路が複雑。分解に手間がかかるが、調整精度は高い。
Tillotson製:アルミ製ボディで軽量。構造がシンプル。分解・清掃が容易で、実用向き。
次回は、いよいよエンジンの始動実験を開始いたします。それでは次回もお楽しみに。
コメント
コメントを投稿