デトロイトの整備 その10 「モータの抵抗値検討とシャント抵抗の検討」

前回はモータの抵抗値を計測し、モータのケーブルがどこにつながっているかなど確認しました!今回はより詳細なモータの抵抗値測定とシャント抵抗を検討していきたいと思います。

スピードコントローラとモータの抵抗値検討
今回から、動力系統の整備を本格的に開始するため、ピットへ車を移動させ、整備を開始します。
整備しているところは車検場となっており、スピード測定、ブレーキ測定、光軸測定など車検を取れるよう一連の設備を備えているのでその一部を利用します。
リフトでも良かったのですが、この車のジャッキポイントがわからないことなどからリフトではなくピットを選びました。
今後、始動抵抗器の絶縁試験や各種モータ内部へのケーブル導通試験、モータ内部の清掃など下方からのほうが作業しやすいタイミングが多いように思われるのでピット作業を基本としていきたいですね!

{床を上げた状態のピット}

{床を下げた状態のピット}

{ピット内部からの整備景色}

前回の作業で取り外したブラシを接続される以下画像のように戻しました。

前回、銅のケーブルやブラシ本体を少し磨いたのでそれで変化するかどうか考えるため、戻した状態で導通を確認してみます。


測定結果は3[Ω]と大きな値が出てしまいました。そこで一つ一つブラシを取り外して抵抗値の変化を見ていくことにしました。すると結果は進行方向からモータをみて右上のブラシが著しく接触が悪いことがわかりました。(詳しくは前回までの解説をご覧ください)

また、モータを回転させた上で図り直しても3[Ω]の値が出てしまいました。


これからわかることとしては接触は主に右上のブラシが悪いため接触に難がある可能性はあるが主な原因はモータ内部で回転する整流子と呼ばれる部分(モータ内部で銅色に光る部分)が大きな問題として残ると考え、次回以降、エタノールなどを利用して清掃を行っていきたいです。


{モータ内部の写真}


電圧計の零点校正

以前、零点校正を行った電圧計が問題なく動作するかを確認していきます。

安定化電源から出た電圧をテスターで計測しつつ、電圧計のズレを確認していきます。使用する安定化電源に今回の校正で無視できないレベルの表記揺れがあるため、テスターを挟みます。

結果としては、20[V]を加えても17.5[V]と少々アンダー気味の数値を示していました。しかしこの電圧計については、厳密な数値というよりは歴史的価値のほうが重視され、これからのレストア、運転時には目安としての利用を考えて、このままにします。
(面倒だからってわけじゃないんだからね!)


{電圧計の校正試験中}


シャント抵抗の取り外し

電圧計は生きていることが確認できたので次は電流計の測定を行いたいです!

電流計はシャント抵抗を階知恵走行中の電流を測定しています。またシャント抵抗は電流計の内部抵抗として設計されているため、電流計を校正するには必須アイテムとなります。なので計測しやすくするため、取り外して清掃も行っていきます。(パット見かなりよごれているので磨きたいしね!)


以下の写真からみて下から伸びている太いケーブルはそのままスピードコントローラ周辺へ、上から伸びている細いケーブルはそれぞれ電流計や電圧計につながっています。これらを取り外して、わからなくならないようメモりながら取り外していきますよ。


取り外した上で電流などを加えたりなんだりして色々試してみましたが、電流計はピクリとも動かず…

故障の可能性が高いですね。この当時の計測器はアナログで動いているので直せは出来そうですが、今回はやめておきます。


{シャント抵抗}


{シャント抵抗取り外し}


総括

今回はブラシを含めてモータの抵抗の原因の目星をつけられたのでその点は大きかったかなと思います。しかしながら、電流計が動かなかったのは残念極まるものがあり、代替を考えなくてはなりませんね…

ということでここまで視てくださってありがとうございました。

また次回も頑張っていきたいと思います。


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