デトロイトの整備 その5 「ブレーキランプやヒューズ等」

前回はヒューズ番号とともに回路を追っていきました。今回はその回路について、新たなヒューズボード実装やブレーキランプのスイッチング機構などを考えていきます。


ブレーキランプのスイッチング

ブレーキペダルを踏んだときにのみランプを点灯させたいのでその機構について検討していきます。

ブレーキランプ回路にはバネスイッチが実装されておりこれをうまく使えれば良いのですが…如何せん納車時にはスイッチのバネ部が取れた状態だったため何処に引っかかっていたのかすらわからない状況です。

そこで、バネスイッチから最も近い位置にあるブレーキシャフトにU字型フックを取り付けて引っ掛ける方式にしてみようと思います。この案を図にすると以下のようになります。

ブレーキペダルを踏み込むと、リンク機構によってブレーキシャフトが動作しドラムブレーキが作動する仕組みです。つまりブレーキペダルを踏んだときにブレーキシャフトについても動くのでそこにバネ部の片方を取り付けて動かしてやろうという案です。

しかしブレーキシャフトの太さとU字フックの太さが合致せず取り付けが出来なかったことから簡易的にもインシュロックでなんとか止めることにしました…


{U字フック}


インシュロックにてバネを固定し、実際にブレーキペダルを踏み込んで動作するか確認してみると…

一旦は動作に成功!しかし、ペダルを元の位置に戻してもブレーキランプが点灯したままになるという問題が発生!

原因を探ると、バネスイッチがうまく動作していないことがわかりました。

考えられる対策としては、バネスイッチのバネがある方の反対側にもバネを引っ掛けられそうな箇所があるので、そこにシャシに固定したバネを引っ掛けて強制的に復帰させるなどの方法。
しかし…個人的にはあまり良い手段とは思えませんでした…というのも、バネスイッチのスイッチ部自体動作が渋く寿命も短そうだなと思ったためです。

現状、このバネスイッチの悩みについては、文字で説明するより図解にしたほうが幾分かはわかりやすいと思いますので以下図解してみました。

正直、新しくスイッチ機器を新設するなど考えなくてはならなそうですね…


ヒューズボードの換装

そしてようやく、ヒューズボードを実装する日が来ました!(管ヒューズとはお別れ)
以下写真の赤色がプラス電源、白色がマイナス電源とし、トランクルームに別途搭載する12[V]バッテリから給電される仕組みとしました。

写真右側から

1番:ブレーキランプ

2番:ヘッドライト右

3番:ホーン

4番:ヘッドライト左

5番:ルームランプ

6番:SLOランプ

となっている。しかしポジショニングライトのケーブル分のヒューズが足りないため、今後作業において、ヘッドライトの左右回路を一つにまとめたい。


{新旧ヒューズボード}

{換装されたヒューズボード}


実際に電圧をかけてみて、期待どおりの動作をするかどうか見極めていきます。今回は試験動作ということもあり取り敢えず6[V]をオプティマバッテリから給電することにしました。

動作試験では、SLO、ブレーキランプ、ヘッドライト(右)、ルームランプについても導通を確認できた。(ヘッドライト左導通取れなかった…)

今回は電球などのデバイスを取り付けて導通を確認するのではなく、ソケットの端子部にテスタを当てて導通を見るという方法を取った。

しかしホーンに関しては取り外すわけにもいかないので、フットスイッチにて鳴らしてみることにした。

しっかりと動作は確認できたが、スイッチを踏んだ後に足を話しても2[V]がスイッチ端子部で確認できたこと、この後電圧が徐々に落ちていったことから、スパーク制御用のコンデンサと呼ばれる電気を蓄える素子が入っていると考えられる。


{バッテリを使って動作確認}


{ホーン端子部から出てきた電圧}


{ホーン本体}


始動抵抗機の交換

始動抵抗器については、ニクロム線を使用すると前回決めました。そして以下の写真が新旧対照写真となりますが、できるだけ形を似せて巻いてみました。

始動抵抗機については少々扱いが特殊で、ブレーキをかけながらアクセル動作をするとこの始動抵抗機が発熱して切れてしまうという特徴があります。
(詳細に説明すると少々長くなるので割愛します…)

{始動抵抗機の新旧対照}

始動抵抗機は固定されていたケーブルをよく観察したうえで取り外していきます。端子はシャーシ固定用、始動抵抗器とケーブルの接点用、絶縁ワッシャなど一つのボルト・ナットで固定されているので順番を間違えると非常に面倒くさい…
なので慎重に取り外していきます。

なお、ニクロム線はナットに固定しやすくなるよう、先端をフック状に曲げました。上記した様に、取り付けるときもシャシと始動抵抗器が短絡しないよう、絶縁ワッシャの順番なども勘案したうえで取り付けていきます。(中々面倒…)

{曲げたニクロム線}


{絶縁ワッシャなどの取付部}

{旧始動抵抗機}


{新始動抵抗機}




総括

ということで今回は、ブレーキランプのバネスイッチの課題を明らかにしたこと、ヒューズボード、始動抵抗器を換装出来たことが良かったですね。

しかしこんなあからさまな空冷方式で始動抵抗機の排熱はうまくいくんですかね…そもそもうまく走るかどうかも怪しくなってきているので少々焦っています…。


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